高野槙

高野槙は本槙、金松とも呼ばれています。
槇は、本来は杉の古名で「優れた木」という意味だそうです。
 普通の槇はマキ科の常緑高木ですが、高野槇はスギ科とされ、世界中で一属一種しかないというとても珍しい樹木です。槇は水や湿気に強く、長期にわたって変色しにくい上に、腐りにくいという特性があります。
 高野山では初盆に帰る精霊を迎える用具として高野槙が供えられ、お精霊(しょらい)さんは、高野槙の上に乗るとされています。これは、高野山の境内にある閻魔大王の像の横に座る小野篁が境内の井戸に入り、高野槙を伝ってあの世へ行き来したという伝説からきたのかもしれません。

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